推定関白道(箱根)
おそらく山のガイドで案内するのは初めてではないかという、箱根の関白道に行ってまいりました。関白秀吉公が通った道ということでは全国各地に関白道があるのでしょうが、今回は小田原攻めに利用した軍道であったと言われるルートです。ただ、なだらかな稜線ですから古い東海道にも利用されていた可能性があるようです。
絶好の天気に恵まれて、先ずはブナがきれいな稜線を白銀山を目指します。
白銀山(893m)。むかしはヤブの中で背をかがめて歩いたものですが、山頂周辺は広く駆り払われているし、ここまでの区間、いつのまにかとても歩きやすくなっていました。
近年じょじょに地元の有志の方により整備されてきていることは知っていましたが、ここまでもちょっとルート判断に労を要します。これだけハイキングコースが開発されている箱根のなかでは奇跡的なエリアといえます。探検部気分でちょっとわくわくします。
葉っぱに見覚えあり、ほじってみるとフタバカンアオイがありました。
植林帯で歩きやすいところもあれば、歩きにくいところもあり。ヤブが深くて引き返さざるを得ないところあり。一度はターンパイクにはロープでサポートして下降しました。
ターンパイクの駐車スペースで昼食。ここは「鍋割」という地名がつけられています。小田原攻めの日に鍋を割って勝利を期したことに由来するそうです。
山道に入る前にまた展望スポットあり、左から箱根山・富士山・金時山と連なります。
林道に出てそれをたどり、車道を見て一度出ます(奥に大山が見える)。右に見えるフェンスを手前に出るのですが手間です。
石垣山の本丸跡に出かけました。平日は訪れる人も少ない静かなところです。
小田原が眼下に一望できます。小田原城がおわかりになりますか?そのとき包囲作戦は斬新な戦略で、強固な守りで上杉・武田を退けた北条氏は、たかをくくっていたものの実際に大軍勢に囲まれてから大混乱となったそうです(小田原評定)。秀吉・家康・正宗にこう見下ろされていたのでしょう。早川駅まで下りて解散。楽しみにしていたスイーツやがやっていなくて残念・・・
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