南八ヶ岳主稜線漫歩
一週間前に話が持ち上がり、カメラマンの友人の撮影に付き合って八ヶ岳を歩いてきました。初旬に降雪・-15度まで気温低下の情報もあり、アイゼンを持参したのですが、現地はポカポカ・無風ピーカンの好条件に恵まれました。
早朝唐沢鉱泉を発ち、稜線に出て雪をかぶった北アルプスや頚城の山の眺めに気をよくして、 ぐいぐいと西天狗・東天狗・夏沢峠・硫黄・横岳を越えて、午後3時に赤岳に迫りましたが初日はそこまで。写真中上に見える、小屋閉め1日前の「天望荘」に落ち着きました。
小屋はボリュームたっぷりの食事にお茶やコーヒー飲み放題のグッドなサービスで、談話室でもこたつとストーブであったまりました(その上、シーズン中には五右衛門風呂にも入れてもらえるらしい)。そして翌日早朝はこのような美しい朝日を迎えて心が洗われました。
東に広がる野辺山高原。その先に奥秩父連山や両神山が臨めました。ほかに日光・谷川・浅間の山々も。
今回の撮影の目的地は西天狗と赤岳、と最後に権現岳横にある「ギボシ」でした。降雪はほとんど融けてしまっていたので、久しぶりに権現を目指すことにしました。赤岳からキレットに落ちてせり上がっていくダイナミックな稜線が見下ろせます。遠くには雪をかぶった北岳・甲斐駒・仙丈岳が呼んでいます。
長くて急なルンゼを下って、キレット手前からノロシバ・旭岳・権現岳を見上げました。
小天狗・大天狗を従えて、勇壮な赤岳。となりには南稜を従えた阿弥陀岳もすばらしかったです。
ホーッ。険しい岩稜歩きの最後の正念場、権現岳手前の名物・長梯子ですね。ここではもう一度手袋を取り出して登りました。日陰でもあり途中で梯子を握って休むとじわじわと冷たさが手に沁みて伝わってきました。
権現岳を過ぎて「ギボシ」にて休息。赤岳・阿弥陀岳を振り返りました。両座の合間に、硫黄岳と横岳(そのまた間が中岳)が見えます。
不動明王像。3体あったうちに2体。「成田山」の彫りあり。江戸時代の不動信仰の信者さんが持ち上がったものでしょう。雲の上に美しく浮かぶ富士山の方に向いていました。風雨が厳しいはずなのに彫りが鮮明に残っているねと話しました。写真奥に見えるのは木曽御岳山。
無事にミッションを終えて青年小屋から観音平に下山、アルピコさんに来てもらって長躯唐沢鉱泉に戻り、念願の秘湯への入浴も果たしました。
南八ツ「漫歩」というには実は厳しい岩稜の登降もあったのですが、編笠や権現辺りの山々は親しみやすいのでぜひ皆さんとご一緒したいですね。無雪期シーズンの終わりに天気に恵まれたいい山歩きができました!
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